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単発1回のコーチングに意味はあるのか — 継続との違いと、向き不向きの見分け方

5 日前
読了時間: 5分

「コーチングは継続してこそ意味がある」という話を聞いて、それなら1回だけ受けても仕方ないのかな、と申し込みをためらっていないでしょうか。実際、「まず1回だけって、アリなんですか」という質問はよくいただきます。


答えを先に書くと、単発と継続は「量の違い」ではなく、別の道具です。この記事では、単発1回で起きること・起きないこと、向くケースと向かないケース、継続に切り替えるタイミングを整理します。

この記事でわかること

  • 単発1回のコーチングで実際に起きること(と、起きないこと)

  • 単発が向くケース・向かないケースの見分け方

  • 継続に切り替える判断のタイミング



単発と継続は「別の道具」です

単発の1回は、いま目の前にある意思決定の質を上げるための対話です。対して継続は、意思決定のたびに揺れる、自分の考え方そのものが育っていく環境です。


どちらが上ということではなく、効く対象が違います。だから「継続しないと意味がない」は半分だけ正しくて、いま決めたいことがある人にとっては、1回で十分に意味があります



単発1回で起きること・起きないこと

セッションでは、あなたが60分話し、コーチは問いを返します。このとき起きるのが、自分が話したことばを、自分の耳で聞くことで気づくという現象です。頭の中で何ヶ月も堂々巡りしていたことが、人に向かって話すと1時間で並び替わる。これは初回でも起きます。むしろ初回のほうが勢いよく起きることも多い、というのが現場の実感です。


参考: この現象はコーチングの世界で「オートクライン」と呼ばれます。定義はコーチ・エィ「Hello, Coaching!」用語集(2016年)が簡潔です。

一方で、1回では起きないこともあります。行動の変化と、その定着です。1回のセッションは「見えた」までは行きますが、見えたものを翌週の忙しさから守る仕組みは持っていません。


単発は「いま決める」ための道具、継続は「考え方が育つ」環境


単発が向くケース・向かないケース

単発が向いているのは、こんなときです。

  • 決めたいことが具体的にひとつある(撤退か継続か、採用するかしないか、値上げに踏み切るか)

  • 頭の中が渋滞していて、まず全部言葉にして棚卸ししたい

  • コーチングが自分に合うか、コーチとの相性を確かめたい

逆に向かないのは、「先延ばしの癖を直したい」「マネジメントのスタイルを変えたい」のような、行動を変えて定着させることがゴールのテーマです。これは1回で見えても、続ける仕組みがないと元に戻ります。定着が目的なら、最初から継続を選ぶほうが結局は近道です。



1回で決まる人と、決まらない人は何が違うか

単発のセッションで「決まる人」には共通点があると感じます。問いの立て方が上手いかどうかではなく、材料がすでに出そろっていることです。数字も選択肢も頭に入っていて、あとは踏ん切りだけが残っている。この状態の人は、話しはじめて30分ほどで、自分の答えの輪郭に自分で気づきます。


決まらないのは、まだ材料集めの途中にある場合と、テーマが複数絡み合っている場合です。ただしこれは失敗ではありません。この場合の1回目の成果は「決まる」ことではなく、本当の論点が見つかることです。値上げの相談だと思って話しはじめたら、実はこの事業を続けたいかどうかの話だった——そんなふうに問いが入れ替わることは、珍しくありません。


材料が出そろっている人は、1回で踏ん切りがつくことが多い


継続に切り替えるタイミング

単発から入って、次のサインが出たら継続を考えるのがおすすめです。

  • 同じテーマが2回、3回と戻ってくる。 それは個別の意思決定の問題ではなく、考え方の癖の問題である合図です

  • 決めたあとの「実行」に伴走がほしい。 決断より、決断を守り続けるほうが難しいことはよくあります

  • 定期的に話す場があること自体が、思考の整理の習慣になってきた



料金と、迷ったときの順番

おさんぽコーチングの場合、オンラインの単発セッションは1時間35,000円(税込)。継続は3ヶ月単位のコース制で、月1回のコースなら月27,500円(税込)です。1回あたりで見ると、続けるほうが単発より安くなります(コースの一覧と料金はこちら)。


迷ったら、順番は単発からで大丈夫です。1回受けてみて、コーチとの相性と「話すと進む」感覚を確かめてから、継続を判断すればいい。その1回も、お試しではなく、いま抱えている一番の懸案をひとつ持ってきてください。



まとめ

  • 単発はいまの意思決定の質を上げる対話、継続は考え方が育つ環境。別の道具

  • 1回で起きるのは「話して気づく」こと。起きないのは行動の定着

  • 1回で決まる人は、材料が出そろっている人。決まらなくても「本当の論点が見つかる」のが成果

  • 同じテーマが繰り返し戻ってくるなら、継続に切り替えるサイン


おさんぽコーチングの単発セッションは、画面越しでも、歩きながらでも受けられます。座って考えて堂々巡りしているテーマがあれば、一度1回だけ、試してみてください。


追伸:偉そうに切り分けを書きましたが、単発でお越しいただく60分は、こちらにとっても真剣勝負です。1回きりかもしれないから手を抜く、なんてことは絶対にできんのです。



この記事を書いた人: 桜井夏輝(おさんぽコーチング創案者)。企業や教育機関向けの研修に年間200回以上登壇しながら、歩きながら話す1対1のコーチングを提供しています。プロフィールはこちら


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